出汁巻き玉子

最近、夕飯に出てくるだし巻き玉子がすこぶる好きだ。しっとりとした食感に出汁と玉子の濃厚でありつつサッパリとした感じがよい。ほとんど玉子だけなのに食卓に出たときの存在感も素晴らしい。出汁巻き玉子があるだけで贅沢な気分になる。

黄金色の塊がドンッと目の前に出される。

そのまま食べたい衝動を抑えつつ、はしで切り分け、ふるふるする断面を口に運ぶ。ジュワッ。最高だ。

玉子料理はトマトと玉子炒めが一番好きだったが、家のだし巻きが一番になりつつある。

トマトの旨味も好きだが、出汁の旨味の方が好きなのだ。日本人だもの仕方がない。

うちでは銅製の玉子巻き機が使われている。料亭でありそうな面持ちのやつだ。どうせ買うならと欲しかったから勢いで買ったのだ。正直、重く、油を馴染ませる必要があるため面倒ではある。また金額に見合う価値はあったのかわからない。しかし、それで作られただし巻きが美味しかったのは確かだ。

 

これまでの人生、食卓にだし巻き玉子なんて出たことがなかった。居酒屋のメニューくらいだ。それがどうだ。気がつけば食卓に出てくる。最高か。妻に感謝だ。